アトピーとスキンケアの関係

[公開日]

[最終更新日]2019-01-17

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スキンケアで発症を防げるか

アトピー性皮膚炎にとってスキンケアとは一体なんでしょう?
以前は、スキンケアは単に対症療法のひとつにすぎませんでした。なぜなら、アトピー性皮膚炎はアレルゲンが作用する病気だから、スキンケアをしたからといって発症を抑えることはできないと考えられていたのです。

しかし、最近では、スキンケアによってアトピー性皮膚炎そのものの発症をコントロールできるという考え方も支持されています。スキンケアで皮膚を健康な状態に保ち発症を防ぐ考え方です。

アレルゲンに感作しやすい、カサカサと乾燥した肌

アトピー性皮膚炎の場合、炎症を起こしている間は、皮膚が赤くなったり、ジュクジュクしたりしています。

しかし、そうでない状態のときにも、肌がカサカサして粉を吹いたようになっていたり、ときには皮膚の表面がひび割れたようになってしまいます。

このような「乾燥肌」は、アトピー性皮膚炎を起こしやすい、「アレルギー体質」の人特有の肌の状態です。

ところで、皮膚には図のようにいくつかのバリアがあり、外部からの刺激や病原菌、アレルゲンは容易に中に入り込めないようになっています。しかし、いつもカサカサざらついているアトピー性皮膚炎の人の皮膚は、一番外側にある皮脂のバリアがない状態になっています。



このような状態の皮膚が汗をかいてそのままにされたり、刺激の強い繊維の服を着せられたりすると、さらにダメージを受け、2番目の角質層のバリアもほころんでしまします。

そして、カサカサしているうえ、刺激を受けやすくなった皮膚は、とても痒くなります。痒くてひっかくうちに3番目のバリアもダメージを受けます。

こうなると、アレルゲンは容易に皮膚から侵入してきます。このような悪循環を断つために、スキンケアの必要性が出てくるわけです。

大切な皮膚のバリア

アトピー性皮膚炎は、lgEの免疫が関与する型のアレルギーだけでなく、接触が主に影響するⅣ型のアレルギーによっても起こります。

皮膚の3番目のバリアあたり(基底層)は、Ⅳ型のアレルギー反応と深い関わりのある、ケラチノサイトがあり、ランゲルハンス細胞やTリンパ球が活発に活動するところでもあります。
このあたりまでアレルゲンがたどり着けば、I型のアレルギー反応は起こらなくても、Ⅳ型のアレルギー反応を起こす可能性が非常に高くなってきます。

冷房や暖房のききすぎ、密閉型の住居など皮膚が乾燥しやすい生活環境や、皮膚刺激を助長するようなものがあふれている(合成洗剤、合成繊維、洗浄剤など)によって、lgEと関係ないアトピー性皮膚炎が増えているのも理解できます。

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