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ワインを飲んだらくしゃみが……お酒とアレルギーは関係あるの?

ワインを飲んだらくしゃみが……お酒とアレルギーは関係あるの?

「お酒が大好きで、以前からよく飲んでいましたが、数カ月前から、ワインを飲んだ後、くしゃみが出たり息苦しさを感じるようになりました。お酒でアレルギーになるということはあるのですか?」お酒に弱い体質の私が、ズバリ、その疑問にお答えします。

この記事は約6分で読めます。

こんな方に見てほしい

このページは、アレルギーなど気にせず、思いっきりお酒を楽しみたい方に見ていただきたいページです。

概要

ワインとアレルギーの関係

ワインは、男性、女性に関係なく人気のあるお酒ですが、ワインを飲んだ後に、しばしば頭痛がしたり、体調が悪くなるといった経験はないでしょうか?
これは、食物アレルギーではないのですが、意外な食べ物や飲み物が肌や体に変調を起こす原因となることがあります。その一例として、ワインなどのお酒もあるのです。

ワインによる不調の原因は亜硫酸塩?

ワインなどの醸造酒には、品質を安定させるために酸化防止剤として亜硫酸塩が配合されています。
そして、ワインのラベルには「亜硫酸塩を含む」という表示がされています。それによって、亜硫酸塩に悪いイメージがある人も多いようです。

亜硫酸塩のことを簡単に説明すると、亜硫酸塩はワインの酸化防止剤や、ドライフルーツなどの漂白剤として使用されらう食品添加物です。亜硫酸塩は、ワインの酸化、つまり酢になってしまうのを防ぐために必要なもので、大半のワインには保存料として亜硫酸塩が含まれています。亜硫酸塩は、食品衛生法と酒税法で許可されているので、多量に摂取しなければ体に影響はありません。

しかし、ごくわずかな人にアレルギーのような反応を引き起こす可能性があります。亜硫酸塩によるアレルギーが気になる人は、最近では、ラベルに「亜硫酸塩を添加せず」と書かれているもの販売されているので、そういったもの探してみるのもいいでしょう。また、その一方で、くしゃみや鼻水や頭痛といった不調は、複数の要因によるものとも考えられます。

ワインによるくしゃみの原因

ワインによるくしゃみの原因として、亜硫酸塩よりも、アルコールや、赤ワインに含まれるヒスタミン、時期によっては花粉なども考えられます。

アルコールは、肝臓で分解されてアセトアルデヒドになります。そして、アセトアルデヒド脱水素酵素によって分解されるのですが、このとき分解しきれなかったアセトアルデヒドは、血液中に流れ出て脂肪細胞を刺激し、アレルギー症状を引き起こすヒスタミンを発生させます。日本人の約半分は、もともとアルコールの分解酵素を持っていないため、アルコールアレルギーも発症しやすいと言われています。

実は、赤ワインやビールにはヒスタミンがたくさん含まれています

私たちの体は、花粉などの異物(アレルゲン)が侵入するとまず、それを排除しようとする免疫反応によって起こります。アレルゲンを排除するための抗体が作られ、再びアレルゲンが体内に侵入すると、抗体がアレルゲンを排除する際にヒスタミンが放出され、アレルギーを発症します。また、アルコールを摂取することで、花粉症などのアレルギーを悪化させてしまいます。

亜硫酸塩は、ごくわずかな人に反応するのに対して、これらは多くの人に影響を与えている可能性が高いため、ワインによるくしゃみの原因としては、亜硫酸塩が原因となる可能性は非常に低いことが考えれます。

また、アルコールによるアレルギーの場合は、ワインだけでなくすべてのお酒に対して注意が必要です

お酒とアレルギーの関係

ワインによるくしゃみの原因の中で、お伝えしたように、アルコールを飲んで分解しきれなかったアセトアルデヒドによって、さまざまな不調が起こります。お酒を飲んだ後、顔が赤くなったり、じんましんができたり、呼吸が苦しくなったり、また、年齢を重ねるにつれ飲酒が辛くなったり、体のかゆみや息苦しさを覚えたりと、「アルコールアレルギー」とも称されるさまざまな症状が起こっています。お酒が呑める人、呑めない人の差は、アルコールの分解酵素に違いにあります。

アルコールアレルギーの症状と原因

アルコールアレルギーの主な症状には、顔が赤くなる、体が赤くなる、痒くなるなどがあります。

アセトアルデヒドが神経に働きかけ、皮膚の血管を広げて血流を増やすことで、顔が赤くなります。血流を増やすってことは、血行が良くなっているというイメージがありますが、アセトアルデヒドのの影響で、健康的な効果ではありません。

顔以外の部分が赤くなるってのは、セトアルデヒドの影響で主に毛細血管が広がって赤くなることが多いです。また、毛細血管には大体神経が多くかゆみにも繋がります。

お酒を呑んだ時だけでなく、アルコールを使用した化粧水や日用品に触れるだけでもアレルギー反応が起こることがあります。また、アセトアルデヒドがアレルギーの原因となるヒスタミンを発生さえることもあります。

アルコールアレルギーか調べる方法

自分がアレルギーかどうか調べるには、さまざまな方法があります。

セルフチェックの方法では、エタノールを用いたパッチテストが有効です。エタノール(70%)をガーゼなどに染み込ませて、 上腕の内側に7分間貼って10分後の皮膚の色で判別します。7分間で赤くなっていればアレルギーの可能性が高く、10分後に赤くなっていればお酒に弱い体質、変化が無ければ問題ないと判断になります。貼るだけで、チェックすることができる市販のキットもあります。

確実なのは医療機関での血液検査です。血液検査による遺伝子検査でチェックすることができます。

医療機関でなくても、遺伝子検査を行う機関にて、唾液や爪でアルコール体質をチェックすることができます。

アルコールアレルギーだったら?

もしアルコールアレルギーだった場合はどうすればいいのでしょうか。
まずは、アルコールに触れないことです。除菌シートや化粧品などでもアルコールが入っているものは避けるようにしましょう。
そして、飲み会などでは、飲めないことを伝えて断ることも必要です。お酒は飲めば飲むほど強くなるとも言われていますが、これは、アセトアルデヒド脱水素酵素とは別のアルコールを分解する酵素が、お酒を飲んでいるうちにだんだん高まってくるからです。もともとお酒が弱い人や強くても過剰に飲めると思っている人は、別の酵素が働いている可能性があるります。そのため、無理をしてはいけません。お酒を楽しむには、気持ちよく適度に飲むことが一番です。

アルコールアレルギーは突然発症することも

いままでお酒を飲んでも何もなかったのに、体調が悪かったり免疫力が低下してると、突然、アレルギー反応が起こることもあります。お酒は適度に楽しむものです。疲れているときは、飲む量を減らすなどして体調管理をすることも大切です。

アルコールアレルギーは分解酵素をもっていたとしても、体調が悪かったり免疫力が低下してると発症しやすくなります。また、花粉症などと同じで、突然発症することもあります。これからも元気でお酒を楽しむためには、日々飲み過ぎに注意したり、休肝日を作ったりして肝臓を休ませてあげましょう。また、免疫を高める生活を心がけましょう。

アルコールアレルギーを予防するには

セトアルデヒド脱水素酵素の働きを高めてくれるオルニチンやアラニンを多く含むシジミ、グルタミンなどのアミノ酸を多く含む肉や魚などをバランスの摂れた食事にプラスします。

人の免疫細胞の約6割は腸内に集中しています。腸内環境の改善は、免疫細胞を活性化して免疫力を高めてくれます。また、アレルギーに負けない体づくりを助けてくれます。乳酸菌やビフィズス菌、納豆などの発酵食品を意識して摂取して善玉菌を増やす食生活(菌活)を始めてみましょう。

アレルギー体質改善には乳酸菌が有効!?

最近の菌活ブームにより乳酸菌の効果が注目されていますが、その中でも、アレルギー体質の改善に効果が期待できる乳酸菌がオススメです。認知度が高い乳酸菌にはカルピスのアレルケアというサプリメントに配合されている「L-92乳酸菌」です。しかし、私がオススメするのは、菊正宗酒造の米のしずくというサプリメントに配合されている「LK-117乳酸菌」です。

「LK-117乳酸菌」には、アレルギーに対する効果も実証されているだけでなく、米由来の乳酸菌ということで日本人の腸とも相性が良いこともオススメ理由のひとつです。私の場合は、お酒に弱い体質なのでお酒を飲む機会は少ないのですが、LK-117乳酸菌を摂取してから毎年悩まされていた花粉症の症状がビックリするぐらい楽になりました。自分自身が実感したからこそオススメする自信があります。

また、乳酸菌にはアレルギー体質を改善するだけでなく、腸内環境改善や免疫力の向上など様々な健康効果があるので、むしろお酒が大好きという方には、特にオススメします。LK-117乳酸菌の効果については、こちらの記事「米のしずくはアトピーや花粉症に効果あり?アレルケアとの違いは?」にて解説しています。

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