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気をつけて!子どもが熱中症にならないために

毎日午前中から30℃を超え、動かなくても汗が出てきます。湿気も手伝って、冷房をかけていてもツラい…。
こんな時は、涼しい部屋でゆっくり休んでいたいものですが、そんなことはお構いなしに外で元気に遊ぶ子どもたち。
外で遊んで帰ってきたら、汗でびっしょり、頬は真っ赤…なんてことがしょっちゅうありますよね。少し心配になるくらいです。
しかも、今はマスク着用が必須な世の中。
屋外で人との距離を保っていれば、マスクはしなくても大丈夫…とは言われていても、子どもたちが自分で判断するのは難しく、暑い中でもマスクをしたまま走り回っているなんてこともあるのではないでしょうか。

自分は暑くないから大丈夫だと、夏に冷房もつけずに過ごし、気づいたらフラフラしていて実は熱中症だった…なんて話をよく聞きます。
大人だけでなく、子どもは自分で調節ができない分、熱中症にはなりやすいと言えます。
夜、暑さでなかなか寝付けず、そのうち頭痛が…といったものも、実は熱中症の初期症状だったりするのです。

この記事は約7分で読めます。

熱中症ってこんな症状

熱中症とは、高温多湿な環境下で、体内の水分や塩分(ナトリウムなど)のバランスが崩れたり、体内の体温調節機能が破綻するなどして、発症する障害の総称です。
高温環境下に長時間いたとき、あるいはいた後の体調不良は全て熱中症の可能性があり、死に至る可能性のある病気です。

環境省 熱中症環境保健マニュアルより

蒸し暑い環境に長くいたり、運動を続けると体温が上昇していき、体内で発生したその熱が血液に移ります。熱い血液は体表の皮膚近くの毛細血管に広がり、その熱を体外に放出して血液の温度を下げ、冷えた血液が体内に戻ることで体を冷やします。
体が熱くなると、皮膚直下の血管が拡張して冷やそうとするので、皮膚が赤く見えます

その結果、熱を運ぶための血液が減少し、汗をかくので水分量も減少します。
そのため、効率良く熱を体外へ逃がせなくなり、筋肉や脳、肝臓などに十分血液が行き渡らず、肝臓などの機能に障害が起きたり、頭がボーっとしたり、筋肉が強張ってこむら返りを起こしたりします。

これが、いわゆる熱中症です。

熱中症を引き起こす原因となるもの

環 境 ⇒ 気温や湿度が高い・風が弱く日差しが強い・エアコンがない・閉め切った室内など

身 体 ⇒ 高齢者・乳幼児・基礎疾患がある人・脱水状態・体調不良(寝不足など)など

行 動 ⇒ 激しい運動・長時間の屋外作業・水分補給がしづらい・厚着 など

上記のような条件が重なると、熱中症を引き起こす可能性が高くなります。

熱中症の症状と重症度分類

熱中症は重症度・緊急度から見て、Ⅰ度・Ⅱ度・Ⅲ度に分類されます。

Ⅰ度(軽度) ⇒ めまい・失神 

         「立ちくらみ」という状態で、脳への血流が瞬間的に不十分になったことを示し、「熱失神」と
         呼ぶこともある

         筋肉痛・筋肉の硬直

         筋肉の「こむら返り」のことで、その部分の痛みを伴います。発汗に伴う塩分(ナトリウム
         など)の欠乏により生じる

         手足のしびれ・気分の不快

Ⅱ度(中度) ⇒ 頭痛・吐き気・嘔吐・倦怠感・虚脱感

         体がぐったりする、力が入らないなどがあり、「いつもと様子が違う」程度のごく軽い意識障害
         を認めることがある

Ⅲ度(重度) ⇒ Ⅱ度の症状に加え、意識障害・けいれん・手足の運動障害

         呼びかけや刺激への反応がおかしい、全身のけいれんがある、真っ直ぐ走れない、歩けないなど

         高体温

         体に触ると熱いという感触がある

         肝機能異常、腎機能障害、血液凝固障害

         これらは、医療機関での採血により判明する

子どもは熱中症の判断ができない

熱中症は、重症度を上記のように3段階で表します。
熱中症の初期症状と言われるものは、重症度Ⅰ度に分類され、

・ 手足がしびれる

・ めまい、立ちくらみがする

・ 筋肉のこむら返りがある(痛い)

・ 気分が悪い、ボーっとする

といった状態を指します。
この段階であれば、誰かの付き添いのもと、涼しいところで冷やした水分・塩分を補給して休憩すれば良くなることもあります。
よく考えたら、あの症状は熱中症だったのでは?と思い当たることがあったのではないでしょうか。

しかし、子どもはこのような判断ができません。
大人に比べて、体温調節機能や汗をかく機能が未熟なので、熱がこもり、体温が上がりやすいです。
何となく、ふらふらするな…と思いながらも、遊ぶほうが楽しいので、少しくらいの不調なら無理をしてでも遊びます。
初期症状は、子どもが言葉にしないことも多いので、特に見落としがちになります。

大人が早めに気付いてやることで、熱中症の危険から回避できることができるというわけです。
特に、乳幼児は自分で言葉にできないので、注意してあげたいですね。
自分で水分・塩分が取れない場合や、中度以上の症状が見られる場合は、一刻も早い対応が必要なので、すぐに救急車を呼ぶようにしてください。

マスクも重要。けれど子どもには悪影響も

コロナ禍になってから、1年中マスクをつけて過ごすようになりました。
子どももマスクの着用が日常化し、不特定多数の人と接する外出先や、密になる空間だけでなく、幼稚園や小学校に行っている間も、基本的にマスクを着用していることでしょう。

子どもを持つ親、約300名に、子どものマスク事情に関するアンケート調査をある企業が行ったところ、熱中症への影響が「気になる」と回答した親は約9割にのぼりました。

マスクをしていると、心拍数や呼吸数、血中二酸化炭素濃度や体感温度が上がり、体に負担がかかることとなるので、熱中症のリスクも高くなります。

小学生にもなれば、大人がずっと付き添って遊ばせるわけにもいかないでしょう。
学校では、みんながマスクをして登校し、マスクをして授業を受けます。
普段から「マスクは外してはいけない」と言われているので、外で走り回る時も、体育の授業の時も、そのまま着けている子は結構多くいるのが現状です。
口周りがどんなに暑くても、ちょっとしんどいなと思っても、外してはダメだと思って着けたままいると、とても危険です。

なかなか難しいことではありますが、日頃から「暑くなったら、しんどくなる前にはずしてもよい」ということをお子様に伝えてあげてください。
マスクを着用していると、のどの渇きも感じづらくなるので、「のどが渇いたな」と感じる前に、こまめに水分補給するようにしましょう。

乳幼児のマスク着用

乳幼児のマスク着用に関しては、日本小児科学会では次のように発表しています。
乳幼児は自ら息苦しさや体調不良を訴えることが難しく、自分でマスクを外すことも困難です。また、正しくマスクを着用することが難しいため、感染の広がりを予防する効果はあまり期待できません。むしろ、次のようなマスクによる危険性が考えられます。

・呼吸が苦しくなり、窒息の危険がある

・嘔吐した場合にも、窒息の可能性がある

・熱がこもり、熱中症のリスクが高まる

顔色・呼吸の状態など体調異変の発見が遅れる

特に、2歳未満の子どもでは上記のような危険性が高まると考えます。
子どもがマスクを着用する場合は、いかなる年齢であっても、保護者や周りの大人が注意することが必要です。
感染の広がりの予防はマスク着用だけではありません。保護者とともに集団との三密(密閉、密集、密接)を避け、人との距離(ソーシャルディスタンス)を保つことも大切です。

日本小児科学会 乳幼児のマスク着用の考え方より

熱中症を予防するために

熱中症は、重症化すると命に関わることもある怖い症状です。
熱中症を防ぐためには、汗をしっかりかき、体温調節がうまくできるように、暑さに強い身体づくりをすることが大切です。
自律神経の乱れや、腸などの内臓機能の低下、風邪などの体調不良、睡眠不足や疲労の蓄積が、熱中症に繋がる原因にもなっています。
体の発汗機能は自律神経の働きによるものですが、この自律神経を整えるには、腸の働きが重要となってきます。

自律神経を整えて体温調節機能起動!

私たちの腸内には、たくさんの種類の細菌が生息しており、その数は1000種類、100兆個以上とも言われています。
この腸内細菌は、「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌」の3つに分けられます。
これらの菌は、互いに密接な関係を持ち、複雑にバランスをとっており、一般的には、善玉菌:日和見菌:悪玉菌=2:7:1のバランスが理想的だと言われています。
理想的なバランスを保っている間は、自律神経も整っているので、炎天下の中遊んでいたとしても、体温調節機能がきちんと働き、汗をしっかりかいてこもった熱を発散させ、熱中症には至りません。(もちろん、水分補給などもしっかりしていれば…です)

しかし、腸内環境が悪化(悪玉菌が優位)している状態だと、有害物質を含む悪玉菌が血液中に入って全身を回り、少しの脱水状態や気温差にも体が正常に対応できなくなってしまうのです。
血液循環や消化吸収、呼吸などは自律神経によってコントロールされて、お互いに影響を及ぼし合う関係なので、腸内環境が悪くなれば、体温調節機能にまで影響を及ぼすということになります。
重要となる水分や塩分に含まれるミネラルは、腸で吸収されるので、悪玉菌優位の状態だと、水分や塩分を摂ったとしても吸収効率が下がってしまうということなのです。

十分な水分補給と善玉菌優位な腸内環境を保つことで、消化吸収も良くなり、自律神経の働きも順調に行われるということですね。

日頃からできる熱中症対策

体温調節機能をきちんと機能させるためにも、自律神経を整え、善玉菌優勢な環境を作ることが大切だということがわかりました。
では、自律神経を整えるために日頃からどのようなことに注意すればよいのでしょうか。

主食・主菜・副菜を意識して3食きちんと食べる(ビタミンやミネラルを摂る)

朝起きたら、コップ1杯の水を飲む

毎日お風呂に浸かる

良質な睡眠をとる

腸内環境を整える

適度に運動をする

いっぱい笑う

以上のようなことに気をつけていれば、自律神経もしっかり働いてくれます。

適度な運動や、笑うことは、子どもなら気づかないうちにしているでしょう。
しかし、他の項目については大人が誘導してあげないと難しいかもしれません。
暑いからといって、冷たい飲み物をガブガブ飲んだり、食欲がないからと、さっぱりとしたそうめんやざるそばだけで良い…といったことをしていませんか?
バランスよくしっかり食べていないと、腸内が冷えてしまい悪玉菌が優勢になって、下痢になったり体調不良を起こしてしまいます。
でも、暑い時はどうしても冷たいものが欲しくなってしまいますよね…。
絶対にダメ!というわけではないので、そうめんには卵や野菜、お肉を乗せて食べてみたり、冷たい飲み物やアイスなども量を決めるなどのフォローをお母さんがしてあげるとよいでしょう。

自然のチカラを借りて腸内環境を整えよう

その他、腸内環境を整えるために、乳酸菌のチカラを借りるのも、普段から出来る対策としてはオススメです。
乳酸菌には色々な種類がありますが、悪玉菌の繁殖や定着を防いで、有害な物質を体外へ排出する手助けをしたり、感染の予防もしてくれます。
善玉菌と悪玉菌は、常に腸内で戦っており、日和見菌は優勢な方に味方をしてしまうので、善玉菌優勢の状態にするためには、乳酸菌の補給が重要なので、乳酸菌が多く含まれる食品を摂取することで、腸内フローラのバランスが良好に保たれます。

暑さに負けないカラダづくりを

熱中症は、毎日の気温が高い夏はもちろんのこと、梅雨の晴れ間や梅雨明けの蒸し暑くなった時期から多く見られるようになります。その上、マスク生活でリスクは高くなりがち…。
普段からの意識した行動の積み重ねが、暑さに負けないカラダをつくる上で大切です。
何かひとつ簡単なことを、例えば「毎日、朝起きたら、コップ1杯のお水を飲んでみようか」と薦めてみてはいかがでしょうか。
この時飲む水は常温の水で。
冷蔵庫で冷えた水だと、お腹がびっくりしてしまいます。
これなら、小さなお子様もできるかもしれませんね。
ひとりでは難しいことも、大人が手助けをしてあげて、親子で暑い夏を乗り切りましょう。

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