大人のアトピーについて

[公開日]

[最終更新日]2019-01-17

    子供のころは、なんともなかったのに、大人になってから急にアレルギーになってしまうことは、実はまれではありません。例えば、花粉症でも、以前は花粉症ではなかったのに、成人後のある年、急に症状が出てしまうという人も多いです。

    花粉だけにとどまらず、食物アレルギー、アトピーも同様で、就職や職場の環境や生活リズムが変わると、それが知らず知らずのうちにストレスになり、身体の免疫機能のバランスを崩すことにもつながります。その結果、アレルギーが起こってしまうということがあります。

    もちろん、仕事が忙しくなって疲労やストレスがたまるということも、突然のアレルギーの背景として考えられます。女性の場合、妊娠や月経もアレルギーの発症に関係することがあります。

    タバコが原因でアトピーに?

    今や喫煙は、健康と美容によくない影響をもたらす生活習慣として知られています。タバコに含まれるニコチンには血管を収縮させる作用があるため、血流が滞り、体内の組織にスムーズに酸素や栄養分が行き渡らなくなります。皮膚も酸素不足、栄養不足となるため、新陳代謝が鈍り、トラブルが起こりやすい状態になるのです。

    また、喫煙は体内に活性酸素を大量に作り出します。活性酸素は、私たちが呼吸で体内に取り入れる酸素の一部が変化したもので、通常は免疫のしくみの中で、異物を攻撃するために使われます。しかし、大量になると、周囲の健康な細胞まで傷つけてしまいます。それにより体内の酸化が進んで免疫力が低下し、様々な病気のもとが作られやすくなってしまいます。肌に対しても、アトピーや皮膚疾患といった病気が起こりやすくなります。

    自分は喫煙しなくても、近くにいる人のタバコの煙を吸っただけでも影響を受けます。また、煙のにおいに対する不快感がストレスとなり、それがアレルギーの誘発要因になることもあります。