アトピーと部屋作りのポイント

[公開日]

[最終更新日]2019-01-17

    概要

    アレルギーを考慮した部屋作りとは

    風がよく通るように家具を配置する

    ダニやカビは湿度が70%以上だと繁殖しやすいのです。湿度を下げるには窓やドアを開けて、風が良く通るようにします。棚やソファなどの家具を、風の通り道を邪魔しないようにすること。

    壁から見た時家具が凹凸に置いてあると、ほこりもたまりやすいものです。また、大きな家具を壁にぴったり付けておくと、結露したときカビが生えやすいので、少し間隔を開けて配置します。できればキャスター付きの家具の方が移動しやすく掃除も楽です。本棚や収納棚は、ほこりがよくたまるところ。ガラス扉がついているタイプがおすすめです。額や雑貨、観葉植物も意外とほころがたまるので、置かない方が無難です。

    カーペットぬいぐるみなどは置かない

    ダニやカビは暖かくて、湿っているところが好きなので、畳、カーペット、布製ソファなどは気付かないうちに住みかになっています。理想を言えば床はフローリングがいいのです。畳の部屋はよく掃除機をかけ、カーペットやござなど上敷きは敷かないようにしましょう。布製ソファはやめて、木製のベンチや革製ソファが良いです。

    また、カーテンは薄手のものにしてこまめに洗濯しましょう。床に引きずるような長さだと汚くなりますので、短めの方が良いです。ソファのカバーやこたつ布団も定期的に洗濯しましょう。

    ぬいぐるみやふわふわしたクッションもダニの温床になりがち。置かないか、洗濯できる素材にしましょう。空気が汚れる石油ストーブやガスヒーターは避け、エアコンや強制排気ができるヒータを使いましょう。

    部屋づくりのポイント

    理想的には、20度以下の温度、50%以下の湿度を保てば、ダニやカビはほとんど繁殖しません。シンプルなインテリアにすれば、掃除もしやすいし、ほこりもたまりにくいもの。通気性をよくすることも大切です。

    1. 温湿度計を見る習慣を

    帰宅したとき「暖かい」とか「湿っぽい」と感じても、ずっと家にいると温度や湿度が適当かどうかわからなくなるもの。温湿度計を部屋に置いて、時々チェックする習慣をつけましょう。

    2. 湿気をためない

    部屋は閉めきると湿度がどんどん上がります。特にマンションは気密性が高いので、暖房、調理時のなどは、換気するようにしましょう。風呂場の湿気も高いので、使用後はお湯を抜きましょう。

    3. ほこりをためない

    ほこり(ハウスダスト)には、人間やペットのフケやアカ、体液などが含まれるのでダニやカビの温床になります。ほこりが飛び散らないように、掃除機で吸い取ったりしましょう。

    4. 掃除しやすいつくりに

    家具や置いてある物が多く、高さや奥行きに凹凸がたくさんあると、掃除しにくいし、ほこりもたまりやすくなります。家具は少なめにし、本や雑貨はガラス扉のある物を選びます。

    5. ペットを飼わない

    犬や猫、ハムスターなど毛があるペットは、毛自体もアレルゲンになるし。ダニもつきやすい物。買わないのが一番の安全策です。