アトピーやアレルギーの検査するには

[公開日]

[最終更新日]2015-09-08

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アレルギー反応の起こしやすさやアレルゲンは血液検査と皮膚テストで調べることができます。ただ、検査結果はアトピー性皮膚炎の程度を必ずしも表すものではありません

血液検査

■ 何がわかるのか
アトピー要因の強い人は、異物が入ってくるとlgE抗体や好酸球をたくさん作ります。ですから血液中のlgE抗体、好酸球を調べると、アトピー素因が強いか否かがわかります。ただ、月齢の低い赤ちゃんは、lgE抗体を自分で作り出せないので、アトピー素因が強くても、血液検査では反応が出ないことがあります。

■ 血清総lgE抗体値

lgEは、アレルギー反応を起こすと作られるものなので、lgE抗体値が高い人ほどア卜ピー素因が強いと考えられます。ただ、総lgE抗体値は、年齢によっても違うので、その子の年齢の標準とあわせて考えます。アレルギー体質の強い子どもだと数百から数干の値を示すこともあります。

■ 特異的lgE抗体値(ラストクラス)

卵、牛乳、小麦、ダこなど個々のアレルゲンに対するlgE(特異的lgE抗体値)を調べるものです。検査結果は、0から6までの7段階に分けてラストクラス2以上を陽性、ーを擬陽性、0を陰性としています。血液中の反応なので、ラストクラスと実際の症状は必すしも一致するわけではありません。ラストクラスが高いほど、それがアレルゲンになっている可能性があり、低いほどその可能性は少ないです。逆にラストクラスが0とか1でも、それがアレルゲンであることもあります。

■ 好酸球数

アトピー性皮膚炎の症状が強いときは、好酸球が増えているので、アトピー性皮膚炎の重症度を見るのに適しています。

■ 血清lgA値

lgAは分泌型lgAと血清lgAがありますが、分泌型lgAは腸の粘膜に異物が入るのを防ぎ、アレルギー反応を起こりにくくします。この分泌型lgAを直接測ることはできませんが、血清lgAを測れば腸の防衛力の指標とすることができます。食物アレルギーの子が食物除去をやめていいかを判断する食物負荷試験をするかどうかの目安にします。赤ちゃんは免疫が十分発達していないので、分泌型lgAが相対的に少なく、食物アレルギーを起こしやすいのです。しかし、赤ちゃんの成長にしたがってlgAは自然に増えていくので、だんだんアレルギーを起こしにくくなります。3〜4才ごろには十分な量を作り出せる場合があります。

■ TARC(タルク)



TARCは血液中にあるケモカインという物質です。アトピー性皮膚炎の炎症のある皮膚では、TARCがたくさん作られますが、この量が多ければ多いほど皮膚症状が悪いことがわかりました。新しい検査ですが、今までの検査に比してアトピー性皮膚炎の重症度を正確に測れることがわかり注目されています。

皮膚テスト

即時型皮膚テストには、プリックテスト、スクラッチテスト、パッチテストがありますが、赤ちゃん、子どもにはブリックテストがよく行われます。

プリックテスト

■ どんな検査なのか
皮膚に抗原液(アレルゲン)を置き、実際に腫れなどのアレルギー反応が出るかどうか(即時型アレルギー)を見る検査です。皮膚の肥満細胞の反応を見ることができ、子どもへの負担も少ないので、スクリーニングテスト(ふるい分けテスト)としてよく行われます。検査自体は難しくないのですが、結果を見るのにテクニックがいること、抗原液を持っている必要があるので、この検査を行わない病医院もあります。

■ 検査項目
一度の検査で何項目調べるかは、検査の必要性や年齢にもよりますが、10から20種類ということが多いでしょう。

■ 結果
結果は、15から20分後に、皮膚の反応(腫れた部分と赤くなった部分の大きさ)を見ます。
陽性が出たものは、アトピー性皮膚炎のアレルゲンになっている可能性があるといえます。しかし、アトピー性皮膚炎は即時型アレルギーだけで起こるわけではないので、検査結果がアトピー性皮膚炎の症状と必すしも一致するわけではありません。

スクラッチテスト

表皮に注射針で軽く傷をつけ、抗原液を置いて反応を見る検査です。ひっかき方が違うだけで、プリックテストと同様の検査です。結果もだいたい同じと考えていいでしょう。

血液検査や皮膚テストの検査の結果は、アトピー性皮膚炎の症状と必す一致するわけではありません。検査値が高くても症状が軽いこともあります。逆に低いから絶対症状が出ないというわけでもありません。検査結果は参考になりますが、振り回されないようにしましょう。症状が悪化する、アレルゲンをはっきりさせたほうがいいという場合は検査をしますが、スキンケアや塗り薬でよくなっている場合などは検査は必要ないこともあります

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