アトピーはストレスや生活リズムで悪くなる

[公開日]

[最終更新日]2019-01-17

    アトピーの人は、とても暑がりだったり、寒がりだったり、また寒いのに顔だけ汗をかいていたりと、体温調節があまりうまくいっていない方が多くいます。

    また、いつの頃からか、自分でもわからないけれど、昼と夜が逆転してしまい、昼間はなんとなくだるかったり、いつも眠かったり、夜になると活発になり、ひどい時にはまったく眠れなくなってしまうことがあります。

    これらは、自律神経の乱れによって生じます。特に、睡眠障害は、眠りを主に司る交感神経と副交感神経のスイッチがうまくいかなくなる状態です、自律神経のバランスが崩れると、体調が悪くなり、生活リズムも乱れがちになります。そして自律神経のバランスの崩れと生活リズムの乱れが相互に補完し合い、ますます体調がすぐれないという悪循環を招くこととなります。

    アトピーの人は、本当にたくさんの心理的ストレスを受けています。本人だけでなく、その家族も同様です。アトピーに関して患者やその家族が抱えてる心理面での傾向を整理すると

    • 人と人との関係づくりがあまりうまくいってない(夫婦関係、親子関係、友人関係、教師と生徒の関係、職場の人間関係など)
    • 他人と違うことや他人の目を気にしすぎる
    • 母と子が、互いに自立できずに苦しんでいる
    • 人間関係がうまくいかなくなると、修復を試みるより拒絶してしまう
    • 繊細で緻密な性格
    • まじめで努力家

    すべての人にこれが当てはまるわけではありません。アトピーの小さな子供を抱えるお母さんが、一人で悩んでしまうケースも多くあります。

    笑うだけで免疫力アップ?

    私たちに健康維持に深い関係がある「免疫」。免疫の働きが強すぎると、異物に対する身体の反応が過剰になり、アレルギーを起こしやすくなってしまいますが、弱すぎても身体の抵抗力が落ちるため、ウィルスや細菌により病気にかかりやすくなってしまいます。

    免疫を適切な強さにするためには、どうしたらいいか、様々な研究が続けられていますが、「笑う」だけでも効果があるということがわかってきました。

    国内外の実験で、コメディービデオを見た後に気分の測定をすると、疲労や緊張などのマイナスの気分が低くなることや、スポーツの応援をすることで細胞が活性化するといった報告もあります。

    アトピーも、かゆみなどが辛く、どうしてもマイナスな気分になりがちですが、人と話をしたり、テレビなどで笑うことも重要なのです。