Q : よく卵や牛乳は食物アレルギーのもとになりやすいと聞きますが、私の友だちは、そばを食べるとアレルギーが出るので食べられないと言っていました。どんな食品がアレルギーのもとになりやすいのでしょうか?


ANSWER.
食物アレルギーのカギを握るのは、たんぱく質
食物アレルギーの場合、体にとっての異物は食べ物に含まれるタンパク質です。アレルゲンとなる頻度の高い5大食晶は、卵、牛乳、大豆、米、小麦ですが、年齢によってある程度、アレルゲンになる頻度の高さには傾向があります。
乳幼児の場合は卵や牛乳が主ですが、大人になると小麦やそば、果物、かになどの甲殻類が頻度の高い食品になります。
ここで、「米や果物には、タンパク質は含まれていないのでは?」と思う人もいるかも知れませんが、これは勘違い。ほとんどの食品には、量に差はあっても、タンパク質、が含まれているのです。食物アレルギーは、そのタンパク質に対して体が反応を起としてしまうために起こるのです。
特に気をつけたいのは加工食品。練り物やレトルト食品、冷凍食品など、一見アレルゲンとなる食品、が含まれているかどうかわかりにくいものは、パッケージなどの表示を確認する必要があります。
日本では、加工食品について、食物アレルギーの頻度が高いものと、重い症状を引き起こす可能性のある食晶には、表示が義務づけられています