Q : 冬になると、発疹や虫刺されもないのに、体のあちこちがかゆくなります。もしかしたら、何かのアレルギーなのでしょうか?


ANSWER.
乾燥や内臓の病気で、皮膚がかゆくなることもあります
明らかに肌がかゆいのに、湿疹や虫刺されといった”かゆみのもと”が見つからないという
ことがあります。全身のあちこちが何となくかゆい、どこがかゆいのかはっきりしないという
のは、なんとも気分が悪いものです。
こういった症状は皮膚掻痒症と呼ばれ、アレルギーや皮膚病とは区別されます。
皮膚掻痒症の原因の多くは、皮膚の乾燥によるものです。特に脚や腕にかゆみがあり、皮膚
表面が粉をふいているような状態のときには、乾燥が原因と考えてよいでしょう。人間は加齢
に伴って皮膚が乾燥してくるため、高齢者にも多く見られます。これを老人性掻痒症といいま
す。
ただ、皮膚掻痒症の原因は乾燥だけとは限らす、内臓や血液の病気が関わっている場合もあ
ります。また、全身ではなく外陰部や肛門周辺といった局所にかゆみが出る場合は、性感染症
や寄生虫も疑われます。
なお、妊娠するとホルモンバランスの変動が原因で、体がかゆくなることがあります。これ
を妊婦掻痒症といいます。保湿を心がけてもかゆみが強い場合は、産婦人科または皮膚科を受
診しましょう。