ストレスとニキビの関係

[公開日]

[最終更新日]2015-12-15

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現在ストレスが肌に与える影響が、注目を集めています。

ストレスは活性酸素を生み出すばかりか、ホルモンのバランスにも大きく影響を与えます。『急にニキビがひどくなった』という方の話しを聞くと、環境が変わったり、急に忙しくなっ
てという方が多いのです。

たとえば職場で配置がえがあったとか、責任のある仕事をまかされたとか。思春期にはニキビ
なんでほとんどできなかったのに、大学に入って一人暮らしを始めたとたん、ニキビに悩まされたという方もいます。

これらはすべて、環境の変化からくる精神的なストレスが原因と考えられます。ストレスを受けると細胞が生まれ変わるリズムが乱れます。皮膚においてはタ-ンオーバーに影響し、毛穴詰まりを起こしやすくなります。

また自然治癒力も下がり、炎症が治りにくくなってしまうんですね。
冷えの場合と同じく、いくら治療をしてもなかなか効果が見られにくくなります。
こういう場合、そもそもの原因であるストレスを解消しない限り、ニキビ自体の根絶も難しいといえます。

とはいえ、ストレスとはまったく無縁の生活をするというのは現実的に不可能でしょう。現代社会で生活する以上、誰でも多かれ少なかれ、ストレスにさらされています。ストレスといかに上手につき合うか、が大切になってくるでしょう。

普段から何でも話せる気の置けない友人の存在は大事でしょうし、日々のわずらわしさを忘れて没頭できる趣味を持つことも有効です。いずれにせよ、自分と向き合って解決法をさぐっていくしかありません。その一方で重症のニキビの場合、ニキビ自体がストレスになってしまうケースもあります。

確かに顔が赤く腫れ上がった状態で、人前に出るのは大変なストレスでしょう。あまりに炎症がひどく、学校に行くのが嫌になってしまった学生さんもいます。こういう場合は、ニキビ自体が良くなるとずいぶん気持ちも楽になるんですね。

ホルモンのバランスは皮脂の分泌を左右する鍵

皮脂の分泌量は、ホルモンの働きにも影響を受けています。ホルモンには男性ホルモンと女性ホルモンがあり、それぞれ男性らしい体、女性らしい体をつくる手助けをします。



男性でも女性ホルモンを持っていますし、女性も男性ホルモンを持っています。ただ男性の場合、男性ホルモンをより多く持ち、女性はその反対になるわけです。

男性ホルモンには、皮脂の分泌を促す働きがあります。男性にオイリーな肌タイプが多いのはこのためです。女性でも、ストレスを受けると体が男性的に傾くといわれています。女性の場合、毛穴も小さいうえに肌も乾燥しやすいので、皮脂の分泌が促されると毛穴が目詰まりを起こしニキビになりやすいわけです。

仕事で忙しい女性が急にニキビに悩まされるのは、この影響ではないかと考えられています。さらに女性ホルモンもニキビと関係があります。

女性はホルモンが不安定

女性の場合、生理周期の間で優位になるホルモンが違うのです。生理周期の前半、生理終了後から排卵日までは、卵胞ホルモンが優位になります。

このホルモンは肌をみずみずしくなめらかに保つ働きがあります。生理が終わった直後は、肌の調子が良く感じられるでしょう。それは、このホルモンのおかげです。ところが生理周期の後半、排卵後から次の生理までは黄体ホルモンが優位になります。

このホルモンは男性ホルモンと同じく皮脂の分泌を促す働きがあるんですね。生理の前になるとポツンとニキビができることが多いのは、このためです。生理のリズムが乱れている人は、
ホルモンのバランスも安定しません。黄体ホルモンが優位になり、皮脂の分泌が促進され続ける場合もあれば、ホルモンバランスが乱れることでターンオーバーのリズムに混乱をきたしている場合もあります。

健全な角質層が形成されず、毛穴詰まりを起こしやすいんですね。こういう場合、皮膚科では女性ホルモン剤を処方します。メサルモンFやジオールといったものや、低容量のピルもあります。生理のリズムを整えることで、皮脂の分泌をコントロールしようというわけです。

ホルモン剤と聞くと不安になる方もいるかもしれませんが、患者さんの体調を考えながら処方されるので、安全性には充分配慮しています。ホルモン剤以外では、漢方薬にも生理のリズムを整えるものがあります。桂枝茯苓丸や当帰芍薬散などがそれです。

また、あまりにも生理のリズムが不安定な場合、婦人科系の病気を併発している可能性もあるんですね。そういう場合は、専門医での診療をおすすめします。

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